80歳のスパイス屋さんが伝えたい人生で大切なこと

吉山武子著 KADOKAWA(22.8.25) こころに残ったひとこと 全4章の小著。 著者は現在、久留米にてTEKECO1982という店を営んでいる。 本書は最初の章が、日常についてこまごまとした話題で占められていたので、 てっきりエッセイだと思っていたら、続く2~3…

ヴォブルン風オムレツ コストラーニ・デジェー短篇集

著者はオーストリア=ハンガリー二重帝国時代に活躍されていた作家です。 全17篇。

アメリカの老富豪が贈る超(リアル)・処世訓 アラン・フォックス

ディスカバー・トゥエンティワン(15.9.30) 原題はPEOPLE TOOLS(′14)。 弁護士/公認会計士であり、不動産ビジネスも手掛けている著者(刊行自73歳)が、充実した人間関係を築くために身に着けてきたツールのうち、優先順位の高い50項目について解説する…

感動と共鳴

オグ・マンディーノ 人生を語る オグマンディーノ著 由布翔子訳 ダイヤモンド社(08.12.11) この本は初めてでないが、再読にあたってきっかけがあった。 とある本で、「これから会う人は、世界で一番大事な人」と思って接する云々というフレーズに出くわし…

哀しき父 椎の若葉  葛西善蔵

「こっさり」の読後感 以前取り上げた私小説家・嘉村礒多は、Kの口述筆記をしていたという。 そのKとは、この葛西善蔵のことである。

いますぐ「ラッキー!な人」になれる スティーヴ・ギルマン

身近なエピソードから原則へ 原題はSECRETS OF LUCKY PEOPLEで、邦訳の副題に(あたりまえだけどものすごく大切な27のこと)とあるとおり、ラッキーなひとになるためのコツを27項目挙げています。

業苦 崖の下 嘉村礒多

埋もれた私小説家 講談社文芸文庫(98.9.10) 昨年から完全版人間の運命(勉誠出版)を、ぽつぽつと読んでいて、最近ではその巻に登場した人物・起きた事件にかんしても手を伸ばすようになった。 このたび第9巻を読み了え、そこに登場した人物のうちの嘉村礒…

夢剣 笹沢左保

実は股旅物 光文社時代小説文庫(90.6.20) 全十篇が収められているのですが、タイトルから連想される、武士階級が主人公の話は四篇のみ。しかもそのうち「闇の鈴」「雪の追分」にかんしては股旅要素もあるので、八割が――つまりは、ほぼ股旅ものです。 タイ…

アイデアのつくり方 ジェームス・W・ヤング

今井茂雄訳 阪急コミュニケーションズ(88.4.8) この本は、著者がシカゴ大のビジネススクールにて、広告を選考する大学院の学生たちに講義したのち、2~3の広告界で活躍している実務家の集まりで話したことを、書籍化したものです。 * * * どんな技術…

シェイクスピアのソネット

小田島雄志訳 文春文庫(07.3.10) 訳本はいくつもあるけれど、こちらがシェイクスピア戯曲の個人初完訳者による翻訳だと云ふ点は特筆すべきであろう。 また、この訳書は見開きに必ず銅版画がワンポイント配置してあるのだが、制作者の山本容子さんはそもそ…